少し寂しい備後庄原駅


↑備後庄原駅舎

朝靄をついて備後庄原駅に進入する下り急行「たいしゃく」。草に覆われた側線の数が、かつての繁栄と現在の衰退ぶりを表して寂しい。

 1番線に停車中の下り「たいしゃく」。この列車も現在では1往復のみ、しかもモノクラス2両編成という寂しさだ。庄原まで来る急行は2往復に減っていることもあり、高速バスに対する劣勢は明らかだ。


↑備後庄原駅改札口

 本線並の幅の広いホームに、小さなキハ120が1両のみ止まっている様は違和感を覚えさせる。それでも十数人の通学生を乗せ、三次へと向かっていった。

 駅の大きさとも相まって、寂しさばかり感じる取材であった。「見捨てられた鉄道」になってしまわないために、利便性の向上、利用の掘り起こしなどに務めなければならない。100万都市広島との直結ルートでもあるし、また5万都市三次との都市間輸送路線でもある。「鉄道に出来ること」はまだまだあるはずだ。


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